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「旅」にまつわるアレコレを30代サラリーマンが綴ります。

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【四国遍路】第3レグ1日目/まさかの大渋滞!いきなりハプニング発生

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2019年4月、私は3年連続で徳島へ向かいました。目的はもちろん四国八十八ケ所巡礼です。昨年歩行をした日和佐駅が今回のスタート地点です。物語は遥か遠くの徳島に向けて新宿を出発するところから始まります。

 

  

0~1日目の予定

計画編で書かせていただいたとおり、今回は深夜バスを利用しての訪徳となります。

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予定では、朝7:30頃に徳島県中部の阿南駅に到着、そこから日和佐駅まではJR壱岐線を使って40分ほどです。

なんとしても、2日間で室戸岬まで到達するために、日和佐駅を9:00頃にスタートするつもりです。

宿泊予定の甲浦までは約37km、途中の番外札所・鯖大師までが20km弱なので、大体半分です。

時速4~5kmで歩いて、ところどころ休憩をとるとして、17:00頃には宿に入りたいところです。

 

0日目

<21:55>ドリーム徳島号に乗って、バスタ新宿を出発

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仕事を終えて、一度帰宅したあと、夕食・入浴を済ませて新宿へ向かいます。

ザックを背負って、金剛杖を持って、帰宅ラッシュの波に逆らって進みます。

こういうストレスとは無関係のところに向かうはずなのに、深夜バスとの対決を前にして、どうも落ち着きません。

 

東京=徳島線はいくつかの路線が運行していますが、今回私が乗ったのはJR四国バスの「ドリーム徳島号」です。

ドリーム徳島号 [徳島-新宿・東京間]|ジェイアール四国バス

 

一部日程では2階建て車両での運行で、“プレミアムシート”なるものが設置されていますが、私が乗車した日は通常の3列シート車でした。

乗車日や購入のタイミングによって、チケット価格は細かく区切られており、私が購入したのは“閑散期”で“早割14”の5,800円と最安値のもの。    

 

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ザックと金剛杖を預けて、緊張しながらバスへ乗り込みます。

 

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席は想像していたよりも広くて、ヘッドレスト・コンセント・クッション・ブランケットがあり、背もたれと足元が動かせる仕様でした。

一点、失敗したと思ったのが、中央列のシートを選択したことです(写真は隣の席)。

 

両側にカーテンがあると思っていたのですが、通路を挟んで窓側のシートの手前にしかカーテンはなく、割と解放感のある状態でした。

良かったのは、全体的に半分ほどの埋まり具合で、私の後ろも誰もいなかったので、シートは倒し放題でした。

 

ディズニーランドから東京駅を経由し、新宿に到着したバスは、西に向けて出発します。

窓には厚手のカーテンがぴっちりとかかっており、中央のシートからではどこを走っているのか全くわかりません。

 <23:15>足柄SA

1時間ちょっと走り、静岡県の足柄SAで10分の休憩をとります。

乗っていてわかったのは、深夜バスはただの“動く箱”以外の何物でもないということでした。

 

景色も見れないので、以前ご紹介したポール・セルーの「鉄道大バザール」のような、移動を目的とした旅には全く向いてません。

ただ、寝ている間にどこかに連れていかれるという意味では便利なのかもしれませんが、車窓を覗くのが好きな私には合っていないのかもしれません。

 

足柄SAを出ると、いよいよ消灯となります。

私もネックピローを膨らまし、耳栓をつけ、アイマスクを装着しましたが、どうもポジションが固まりません。

それでも試行錯誤を重ね、いつの間にか眠りに落ちたのでした。

 

1日目

<05:10>室津SA

2度目の休憩は淡路島の室津SAでした。

足柄SAを出て、約6時間。その間、私はすっかり深夜バスにやられ……というわけではありませんでした。

しかし、安眠できたかというとそういうわけでもありませんでした。

 

2度の休憩以外にも、乗務員の交替や休憩、時間調整(?)等でかなり頻繁に停車があり、何度も起こされることとなりました。

また、室津SAを出発した後は細切れに停留所が出てくるので、ウトウトしては起きてを繰り返していました。

 

6:30、徳島駅に戻ってきました。

私以外の乗客はみんな徳島駅で降りていきます。

 

「一人のために申し訳ないな」なんて思いつつ、車両は前回歩いた道を南下します。

外は、本降りの雨。

車掌さんからは間の2つの停留所は通過する旨、説明がありました。

 

なら、予定より早めに到着するかも……なんて思ったのも、つかの間。

 

なんと、バスが渋滞にはまりました。

 

一向に近づいてこない目的地、時間だけがどんどん過ぎていきます。

 

阿南駅には当初7:31着の予定で、7:46発の電車に乗るはずでした。

到着時刻が前後する可能性が頭になかったわけではないですが、徳島駅到着は10分早かったこともあり、予想外の展開です。

次の電車は、約3時間後……日和佐駅の到着が11:00になってしまいます。

 

「なんで徳島駅で降りておかなかったんだ」「何か方法はないのか」必死に考えている間にも、発車時刻は迫っていますが、一向にバスは進みません。

今日は早めに出発しなければという、プレッシャーも相まって、早くも絶望的な状況に追い込まれたのでした。

<08:10>阿南駅

結局、バスは約40分遅れ阿南駅に到着しました。

もちろん、ホームに電車はいません。

しかも雨が降りしきり、かなり気温は低かったです。

 

近くにコンビニもないし、あと2時間半どうしよう、今日の行程はどうしよう……

なんて考えながら、駅周辺をフラフラしていた私に一筋の光が。

 

空っぽだったタクシー乗り場に、一台の車が入ってきたのです。

 

先ほどバスの中で調べましたが、NAVITIMEによれば阿南から日和佐までのタクシー料金は9,000円。

「ちょっと痛すぎる」と思っていましたが、これは“運命”だと思うことにしました。

念のため、運転手さんに聞くと「6,000円くらいじゃないか」とのこと。迷わず飛び乗りました。

 

お金のことはあとで考えるとして、なんとかこれで予定通りスタートできそうです。

<09:00>日和佐駅

30分ほどで日和佐駅に到着しました。料金は結局7,290円。まぁ、9,000円想定だったので許容範囲です。

 

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1年ぶりの日和佐駅。雨が降りしきっています。

 

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レインウェアの上下を着て、ザックカバーを装着し、準備を整えます。

これまでも短時間雨が降ったことはありましたが、本格的な雨の中を歩くのは初めて。否が応でも不安が募りますが、先を急がねばなりません。出発します。

 

ここから2日間、ほとんど国道55号線沿いに南下していく形となります。

出発してからしばらくは、田んぼを横目に蛙たちの大合唱を聞きながら進みます。

しばらくすると山間の上り道に入りますが、交通量が多く、トラックにしぶきをかけられたりしました。

<09:50>日和佐トンネル前の休憩所

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日和佐トンネル手前の休憩所で一度目の休憩。

だんだんと暑くなってきたので、中に着ていたフリースを脱ぎます。

 

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雨は降り続けていますが、レインウェアのおかげであまり感じません。

ただフードをかぶっていると、どうしても視野が狭くなるので歩きにくいです。

 

ここからも山の中のアップダウンが続きます。

防水なので、靴の中も濡れてはいませんが、歩道にびっしり苔が生えていることがあり、特に下り坂は怖かったです。

<11:20>小松大師近くの休憩所

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なかなか雨を凌げる場所がなくて、やっと休憩所を見つけました。

雨だと、休む場所を見つけるのが大変です。

 

レインウェアのポケットにスマホとお財布を入れていたら、びしょびしょになってしまいました。

ポケットは防水じゃないのか……?

 

10分ほど休んで、また黙々と歩き続けます。

40分ほど歩いて、牟岐駅の前を通過し、町の中心部へ。

少し雨が弱くなり、明るくなってきました。

<12:15>牟岐遍路小屋

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町を通り過ぎて、牟岐トンネルの前で休憩します。

周辺には子連れの猿がたくさん。

 

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だいぶお腹がすいてきました。

トンネルの先にローソンが見えています。雨が降ってなければ、買ってどこかで食べるのですが……。

買って、遍路小屋まで戻ってくる気力はありませんでした。

<12:30>ローソン

トンネルを越えると、目の前のローソンには「イートインコーナーあります」の文字が!

 

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お店を汚さないように、念入りにレインコートを拭いて、ようやく昼食です。

 

右足裏に靴擦れの気配があったため、とりあえず絆創膏を貼りました。

30分ほどの滞在中に、とりあえず雨もあがりました。

 

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お腹もふくれ、雨は上がり、気合を入れ直して進んでいきます。

 

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20分ほどでが見えてきました。

これからウンザリするほど海を見るんだとわかっていても、海なし県出身の身としては嬉しいものです。

 

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海にはサーファーの方がたくさんいました。

 

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まだまだ室戸岬までは距離があります。

<13:40>鯖大師

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40分ほど歩いて、番外札所・鯖大師に到着しました。

 

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本堂です。他に参拝者は誰もいませんでした。

 

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余裕も時間もなかったので、お賽銭だけして出発しました。

天気も落ち着いたみたいなので、レインコートを脱いで半袖になります。

 

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鯖大師を出発して、再び海沿いに進みます。

 

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雲行は相変わらず怪しいままですが、さすがサーフィンのメッカらしく、サーファーの方々の姿がちらほらと。

 

浅川港近くで、国道を離れて旧道に入りました。

いい道ではあったのですが、国道沿いに行っていればローソンがあったはずなので、少し後悔しました。

足に疲労がかなり溜まってきたうえに、また雨がパラパラと降り始めます。

<15:30>海部駅近くの路上

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休憩場所が見つからず、とりあえず道端で休憩しました。

ここにきて、疲労の色はだいぶ色濃くなってきました。

前回の第2レグでは比較的早めに宿についていたので、この時間に歩くことに若干の不安を覚えます。

 

しかも、宿まではあと10kmほど……

ここで止まるわけにはいきません。身体に鞭を打って、出発しました。

 

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景色はかなりいいのに、それを楽しむ余裕がだんだんとなくなっていきます。

しかも道は、ビーチ沿いの町に出たかと思うと、また山道を登り、それを下るとまた町……という繰り返し。

この時間のアップダウンはきついものがあります。

 

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再び下って、宍喰に到着。

 

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1日目はこの辺までにしておけばよかった……と心から思いました。

しかし、明日最御崎寺に到着するためには、まだまだ歩かねばなりません。

 

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再び登って、トンネルを抜けて……

<17:10>高知県に突入

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ようやく高知県に入りました!

正直、感動もなにもありません。足が破裂しそうで、一刻も早く宿に着きたいです。

Google mapで残りの距離を見ながら、必死に歩きます。

念のため、「そろそろ着きます」宿に電話しておいたいいかとも思いつつ、その時間すらも惜しんで一心不乱に歩き続けました。

<17:30>大和旅館

出発から8時間強、ようやく本日の宿・大和旅館さんに到着しました。

 

ちょうど女将さんが様子を見に出てきてくれたところでした。

なんと、本日の宿泊者は私一人だけ。

 

「すぐお風呂に入れるよ」「ご飯もいつでも大丈夫」そう言っていただき、途中で連絡しなかったことを後悔しました。

 

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お部屋は広々。カーテンの幅が微妙に足らないところが微笑ましかったです。

お言葉に甘えて、すぐにお風呂に入って、ゆっくりと疲れを癒しました。

足はパンパン。日々からの運動不足、初日ということに加え、バスで一晩座りっぱなしだったことも影響しているような気がします。

 

ご主人と女将さんには本当によくしていただきました。

夕食は土佐名物カツオのたたきを含むお刺身に加えて、「今日は海が荒れていいものが入らなかったから」と大きなシイタケを2つ出していただきました。

実はシイタケが苦手な私……

でも同時に「出されたものは残さない」「旅に出た時はその土地のものを食べる」というポリシーを持っています。

なので、食べました。お世辞ではなく、本当に美味しかったです。

 

こうしてなんとか、波乱の一日目が終了しました。

途中からは、早く着きたい一心でひたすら歩き続けるという、つらい旅路となりました。

一方で何も考えずに旅に入りこめた気もします。

 

0日目~1日目の記録

歩数:46,936歩

距離:34.97km

使ったお金

  • 朝食(おにぎり+飲み物etc.) 645円
  • ドリーム徳島号(バスタ新宿⇒阿南駅) 5,680円
  • タクシー(阿南駅⇒日和佐駅) 7,290円
  • 昼食(ローソン) 549円
  • 大和旅館 7,000円 
  • 飲物 239円 =合計 21,403円